「いい組織のために」

「いい会社」にするためには「いい組織」になることが、重要です。そして誰でも自分の組織を「いい組織」にしたいと思っているはずです。では、いったいどんな組織が「いい組織」なのでしょうか。おそらく、いろいろな「いい組織」の形があることでしょう。
その中で、自分たちはどんな組織を目指すのか・・・これを思い描き、そのために仕組みを考えることが重要だと思います。
さて、当社はどんな組織を目指すのか? 当社が目指すのは「家族」です。当社では「伊那食ファミリー」という言葉があり、社員=家族と考えています。なぜなら、家族は最小の組織の単位ですが、お互いに、協力しあい、一枚岩になれるからです。
家族を目指すのですから、当社の人事評価、仕組みは成果主義ではなく、基本的には年功序列です。お互いに、競争しあうのではなく、協力できる組織にする、だからこそ人間本来の姿、年少者が年長者を敬う自然の形が正しいと信じています。
家族だから、お互いに何でも言える、家族だから直接トップに決済を仰ぐ、家族だからお互いに手伝う・・・これらは結果としてコミュニュケーションの向上、スピードアップ、効率アップにつながっていくのです。そして、何よりも家族であり同志である事が幸せにつながっていくのです。
そのために当社では「みんなでやる」事を大事にしています。年に一度のかんてんぱぱ祭、朝の掃除、社員旅行、ラジオ体操などみんなでやるイベントがたくさんあります。
みんなでやるからこそ、一つにまとまり、家族の絆ができていくのです。
昨今「年功序列はもう古い」などと言われます。私たちはそうは思いません。お互いに競争しあい、能力を高めていくような組織を目指すのなら成果主義のほうがいいかもしれませんが、「家族」を目指すのなら、年功序列でいいと思います。大事なのは、どんな組織を目指すかで仕組みや手法は変わるはずです。手法に目を向けるのではなく、どうあるべきかを考えること、そしてそのためにどうするかを考えることで、「いい組織」につながっていくと考えます。

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