気になる寒天の疑問Q&A

寒天とところてんって同じ?

寒天もところてんも、原料は同じ海藻です。海藻を煮出して抽出した寒天液を冷やし固め、それを突き出して、ところてんを作ります。寒天は、ところてんを凍らせ、乾燥させてつくります。

寒天とゼラチンは何が違うの?

寒天はテングサなどから作られる植物性の食物繊維なのに対して、ゼラチンは牛や豚の皮や骨といったものから作られる動物性のたんぱく質です。固まる温度も寒天は35〜40℃、ゼラチンは15〜20℃と違います。また溶け出す温度も寒天は85〜95℃と高いのに対し、ゼラチンは20〜30℃と低いので、夏の気温では溶け出してしまいます。このように見た目には大変よく似たものですが、原料も性質も全く異なったものです。

何で海のない長野県で寒天がつくられているの?

信州の風土が寒天づくりに適していたからです。寒天発祥の地は、京都。冬の寒さを利用して、ところてんの水分を取り除き、干物にしたものが寒天です。寒天を乾燥させるには、冬、雪が少なく寒さが厳しくなくてはなりません。寒天誕生から約400年。信州に根付いた寒天産業は、年間を通して工場内で寒天が作られるようになった今もなお、信州で作られているのです。

寒天は海外でも食べられているの?

「ところてん」や「あんみつ」など、日本の伝統食品というイメージが強い寒天ですが、日本以外でも食べられている国があります。それは東南アジアにあるインドネシアです。インドネシアの人口はおよそ2億7000万人ですが、そのうちの約87%がイスラム教徒です。イスラム教の有名な宗教行事として「ラマダン」があります。インドネシアだけでなく、中東をはじめとする世界各地のイスラム教徒の間でとりおこなわれているラマダンですが、特徴的なのは約1ヶ月の断食です。「断食」といっても一切食事をしないというわけではなく、「日の出」から「日没」までの間は飲食をせずに過ごすということです。このラマダン期の1日の最初の食事として、胃に負担がかからない植物性の食品「寒天」のゼリーを食べる習慣がだんだん広まっていったとされています。

 

MENU

かんてんぱぱの寒天教室

かんてんぱぱの寒天教室

かんてんぱぱ公式アカウント